唐津東・武雄青陵中学校の試験に
ついて

当日の「試験」について説明していきます。

まず、その前に、大前提としてぜひ知っておいてほしいことがあります。

「受験」ではなく「受検」?

今までの記事をご覧になって、疑問に思われた方が多いと思います。

それは、「受検」ではなく「受験」の間違いなのでは…ということです。
実は、公立中高一貫中学の場合「受験」ではなく「受検」で正しいのです。

 

公立中高一貫校の入学者の選抜は、「学校教育法施行規則」の規定で、「入学者選抜に当たって学力検査を行わないものとする」とされています。

学力検査を行わないのは、偏差値による学校間格差を生まないことと、受験競争の低年齢化対策でした。

そして、学力検査を行わない入学者選抜方法を検討した結果、現在の適性検査の形になりました。 

「試験」を受けるのでなく「検査」を受ける。
だから、「受検」となるわけです。

適性検査で測られる力はどんな力なのか?

適性検査の出題は文理別の教科総合的なもので、一般的な学力検査とはかなり形式がちがいます。 

では、「学力」は関係ないのでは?と考えてしまいがちですが、答えはNOです。

適性検査は学力判定の手段として機能しています。結果として「学力」との相関性はかなり高いと思われます。

以下、A~Dの総合で入学選抜が決定していきます。

A.適性検査Ⅰ

生活の中で起こるいろいろなできごとについて

 

自分ならどうするかを考え、それを人に分かりやすく

 

伝える力を総合的にみる。

B.適性検査Ⅱ

 

 身の回りのいろいろなことがらに対して

 

興味や関心をもち、自分自身で問題を発見し

 

すじ道を立てて考え解決しようとする態度や

 

能力などを総合的にみる

C.面接

 


D.調査書

 

繰り返しますが、

 

適性検査ⅠとⅡで確実に点数を上げることがまず重要です。

 

両中学のA~Dの配分は、以下のようになっています。

 

 

 

                 適性検査Ⅰ 適性検査Ⅱ  調査書             合計

唐津東中学校             40点             60点         60点       160点

武雄青陵中学校         40点             60点         60点       160点

 

※面接は調査書の中に点数化して含みます。

 

武雄青陵中学が特徴的で、

 

調査書(内申書)の割合を重視しています。

 

以前は「適性検査Ⅰ」の配点は60点でした。

 

これは、小学校での生活態度や成績が自校で6年間成長できる

 

基礎であるとのメッセージとも受け取れます。

 

試験時間も

 

適性検査Ⅰ 45分

 

適性検査Ⅱ 45分

 

と長く、早く検査のテスト形式に慣れることが

 

合格の鍵を握ると思われます。

 

問題文が非常に長く、表やグラフ等を用いた問題で

 

その問題に対して複数の問いに答えていきます。

 

とにかく、この問題形式になれないと合格は見えません。

 

小6までの教科(算・理・社)の学習を早く学び終え、

 

他府県の過去問等も含めてたくさんの実際の検査問題を

 

 

時間を測って解くことが大切です。

適性検査で測られる力と対策

 

 

適性検査は、私立中学の入試問題と違い、

 

小学校で習わない特別な解法が必要ではありません。

 

長い文章や資料を読み取り、

 

自分の考えをまとめる力をみる問題です。

 

算数・国語・社会(理科)などを組みあわせた

 

思考力を問う形式の問題がほとんどです。

 

 

その適性検査の問題ですが、

 

都道府県によって大きく異なっています。

 

 

佐賀県の場合は、

 

適性Ⅰに関しては、難易度が安定しており、

 

普段の学校の授業に興味関心を持ち、

 

しっかりと取り組んでいれば、

 

後は出題形式に慣れ、

 

解答の仕方を徹底的に練習することで

 

合格答案に近づくことは可能です。

 

 

ところが、適性Ⅱが問題です。

 

昨年の場合は、

 

大問が4問から3問に減り、

 

結果として、

 

大問1つあたりの処理すべき情報量がより多くなりました。

 

さらに、観点が私立中学の算数に近いものがあり、

 

ますます難易度が上昇しています。

 

当然、毎年、志願者がそれなりの対策をしてきますので、

 

出題者もそのあたりの事情を理解しての事だと思われます。

 

 

情報量が多く、

 

それを緊張感の中で解かないといけないため、

 

焦りなどから、本来の力を出せなくなる可能性もあります。

 

そういった事情から、

 

今後の受検生は、さらなる算数の強化が必須と思われます。

 

これが「適正検査が測りたい力」と言っても過言ではないでしょう。

 

適性検査Ⅰ、Ⅱとも、

 

対策としては、佐賀県の過去問以外にも、

 

他府県の過去問も活用することをお薦めしています。

 

時間を測って多くの適性問題を解き、

 

解き終わった後は、

 

何度も解きなおし練習をすること。

 

 

適性検査Ⅰ 45分

 

適性検査Ⅱ 45分

 

の時間内で問題のこなし方に慣れる訓練が必要です。

 

 

また、やり直しを行う際には、

 

算数的な問題については、解き方を、

 

言葉で答える問題については、より伝わるまとめ方を、

 

何度も何度も繰り返し考え直してみてください。

 

 

まとめとして、過去問演習では、

 

時間内に、

 

①問題をよく読んで内容を理解する力

 

②理解した内容をまとめる力

 

③まとめた内容を解答用紙に適確に書く力

 

を身につけることを意識してください。

 

文章で答える問題が多いですから、

 

採点者にしっかりと伝わる答案が書けているかを考えながら、

 

何度も何度も過去問を解きなおし、

 

 

合格答案に近づけていくことが重要です。

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