唐津東・武雄青陵中学受検の調査書(内申書)について

 

公立中高一貫校の出願時には、願書と一緒に調査書(内申書)も提出します。

公立中高一貫校の調査書とは

 

科目は、算数・国語・理科・社会・英語の主要5科目と体育・音楽・家庭科・図画工作の合計9科目。

 

また、科目の成績とは別に学校での態度や様子についての所見、

出欠席の記録も含まれます。

 

それらを総合的に評価し、当日の面接も含めて点数化します。

 

単に教科の成績が良ければ問題ないということではありません。

 

ご注意ください。

 

そして、注意したいのは唐津東・武雄青陵中学の場合、

小4~6年生のものが対象になっており、

全国的には、5~6年を対象にする公立一貫校が多いので

大変珍しいと思います。

 

後に述べますが、合否の大きなポイントになりそうです。

 

 

この調査書、実際の用紙は公開されています。

以下、例です、ご覧ください。

佐賀県立中学校入学志願者調査書(表)

実際の書式です。佐賀県のHPで閲覧できます。

これからわかるように、

4年~6年生までが記載されますので、

 

4年生や5年生の成績や学校生活の態度や活動等も

 

受験の点数に影響します。

 

想像できると思いますが、

 

6年生の時だけ成績や学校生活を急に良くするのは難しいと思います。

 

受験を意識するならば

 

4年生からしっかりと受験を意識した方が良さそうです。

調査書(内申)の配点は?

 

さらに、唐津東・武雄青陵中学の入試科目は、

 

唐津東

適性検査Ⅰ 50点

 

適性検査Ⅱ 60点です。

 

武雄青陵

適性検査Ⅰ 40点

 

適性検査Ⅱ 60点です。

 

ここに調査書60点分が加算されますので、

 

入試全体の三分の一以上と比重も高く、合否ライン上にいる場合には合否に大きく関わってくることは間違いありません

 

 

従って、塾での勉強ももちろんですが、学校での成績、生活にも力を入れなければなりません。

 

 

おそらく受検を検討しているお子さんは、学校のテストの成績は良いのではないでしょうか。

 

ライバルたちも似た学力の子供さんが多いと考えてください。

 

可能であれば小4の段階で受検を決意して、日々の学校生活から目的を持ってのぞむのがベストと言えそうです。



上記調査書の記入例がヒントになるかもしれません。佐賀県のHPで公開されています。

唐津東、武雄青陵を受検する時の調査書をどう考えるか?

 

受検を目指す子供達の教科の成績は高得点が多いと思います。

 

だから、両校をチャレンジするのでしょう。

 

 

では、比重が高い調査書上で差をつけるためには

 

その他の活動がポイントとなりそうだと言うことになります。

 

 

佐賀県の発表する要項では、

 

 調査書

 

調査書は、小学校等における指導の過程や結果の要約を記録した小学校児童指導要録に基づき、「出欠の記録」「特別活動の記録」「受検上配慮すべき事項」「各教科の学習の記録」「行動の記録」「総合所見及び指導上参考となる諸事項」「外国語活動の記録」

「総合的な学習の時間の記録」について小学校等の学校長が作成します。

 

県立中学校は、各学校の特色に応じ、次の要領で調査書を点数化します。

 

ア 「各教科の学習の記録」における「観点別学習状況」と「評定」については、学習内容の定着状況を評価 

 

イ 「特別活動の記録」や「行動の記録」などについては、集団活動への取組状況や主体的な学習態度、普段の生活態度、スポーツや文化・芸術などに関する活動実績などを

 

 

とあります。

 

 

問題は

 

「ア」と「イ」のところですが、

 

仮に「ア」であまり差がつかないとすると、

 

「イ」が鍵を握るということになりそうです。

 

例えば学級代表や児童会等、リーダー力を発揮する取り組みをしている

 

と高評価になる可能性はあります。

 

 ボランティア活動などの校外活動もそうかもしれません。

 

しかし、調査書は学校長作成とありますので、自校の児童に対して、

 

著しく不利になる内容を書くとは思えません。

「集団面接」がカギ?


むしろ、調査書に評価が含まれる

 

「集団面接」を重要視しているように考えられます。

 

唐津東の教育理念は、

 

人格の陶冶を目指し、国家及び社会に貢献するために必要な優れた知性

 

と豊かな心に満ち、健康で夢や志の実現に向けて、何事にも自ら考え自

 

ら行動できる生徒を育成する。

 

 

武雄青陵は、

 

高い志と未来を拓く力をもち、地域や国際社会の発展に貢献できる人間

 

性豊かな人材を育成する

 

 

とあります。

 

迎え入れる側として、これから6年間自校で充実した学生生活を送れる

 

お子さんかどうか、理念にふさわしいお子さんかを見るために

 

1グループ5人程度の集団面接は格好の相対化の場になると思います。

 

場の雰囲気に押されずに自分の考えを述べるなど、

 

ふだんから塾で志望動機の作文を繰り返し推敲していくなど、

 

強い言語化と内面化を行っていく必要があります。

 

 

 子供の中には塾で教科の先取り学習をしているので、

 

それで良いと考える子供もいますが、それと同時に、

 

 受験校と「相思相愛」になるための付け焼刃でない準備が必要です。

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