最近、総合型選抜や推薦入試で大学に進学する生徒が増えています。
私立大学では、入学者の半数以上が、総合型選抜や学校推薦型選抜という大学も珍しくありません。
国公立大学でも、その流れは少しずつ広がっています。
旧帝大の東北大学では、2050年までにすべての入試を総合型選抜に移行するとしています。
だからこそ、早い段階から知っておいてほしいことがあります。
総合型選抜は、高校3年生から始まるものではありません。
高校1年生から、いや、中学生の頃から始まっている場合もあるのです。
実際に、高校3年生になって、学校から推薦を受けられると分かってから、
「何かボランティアをしなきゃ。」
と探し始める高校生をたくさん見てきました。
もちろん、行動すること自体は素晴らしいことです。
でも、大学の先生方は、その活動が、本当にその子の人生とつながっているのかを見ています。
短期間で作ったストーリーは、どうしても薄くなってしまいます。
一方で、忘れられない生徒がいます。
成績だけを見ると、決して上位ではありませんでした。
でも、中学校の頃から、障害者施設でのボランティア活動を続けていました。
社会福祉について、自分なりの問題意識を持っていたのです。
志望理由書を指導している段階で、私は、
「この子は受かる。」
と確信しました。
結果は、倍率5倍の総合型選抜を突破し、合格しました。
総合型選抜で求められているのは、資格集めではありません。
自分は、何に興味を持ち、どんな社会課題を解決したいのか。
そのために、どんな経験を積んできたのか。
つまり、自分だけのヒストリーです。
だからこそ、高校1年生の頃から、少しずつ考えていくことが大切なのだと思います。
総合型選抜は、受験方式の一つではありますが、その本質は、人生の探究に近いものかもしれません。
自分は、どんな人間なのか。
何を大切にしたいのか。
どんな未来をつくりたいのか。
そうした問いを、高校時代に考える経験そのものが、大きな財産になるのだと思います。
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