塾長コラム

子供たちが先生だった

第6話
全国の塾を見て回って、最後に残ったもの



私は、昔から、

「もっと良い指導方法はないだろうか。」

と考えてきました。

自分の塾のやり方だけが正しいとは思えなかったからです。

そこで、
青森、東京、名古屋、神奈川、熊本、京都。
全国のいろいろな塾を見学させてもらいました。

コーチングも学びました。
神経言語学も学びました。
東京まで勉強しに通ったこともあります。

良いと思ったものは、
少しずつ塾に取り入れてきました。

でも、
結局、
最後に答えを教えてくれたのは、

有名な先生でも、
立派な理論でもありませんでした。

子どもたちでした。

昔の私は、
つきっきりで、
分かりやすく、
丁寧に教えることが、
最高の指導だと思っていました。

例題を説明して、
一緒に解いて、
類題を解かせる。

間違えたら、
すぐに教えてあげる。
それが優しさだと思っていました。

でも、
ある時、
気づいたのです。

子どもたちが、
教えてもらうのを待つようになっていることに。

ちょっと問題の形が変わると、
「習ってないから分かりません。」
と言う。

文章を最後まで読まずに、
考えることをやめてしまう。

これは、
私自身が、

子どもたちの考える機会を奪っていたのかもしれない。
そう思うようになりました。

それから、
少しずつ指導方法を変えてきました。

できるだけ、
自分で読ませる。
考えさせる。

アウトプットを増やす。
分からないからこそ、
考える時間を大切にする。


すると、
不思議なことが起こりました。

先生が隣で丁寧に個別指導をしていた頃より、
今の個別演習の方が、
高得点を取る子が増えてきたのです。

もちろん、
教えることも大切です。

でも、
もっと大切なのは、
自分で学べるようになること。

これからの時代、
誰かが、
いつも答えを教えてくれるわけではありません。

だから私は、
今日も、
子どもたちから学んでいます。
 

23年間、

一番の先生は、
やっぱり子どもたちでした。

 


(つづく)

伊万里進学塾では、ただ答えを教えるだけでなく、自分で考え、自分で学ぶ力を育てることを大切にしています。
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