塾長コラム

子供たちが先生だった

第3話
成長曲線の話をすると子どもの表情が変わることがある

 

塾では、ときどき子どもたちに「成長曲線」の話をします。

頑張っているのに、

なかなか成績が上がらない。

そんなときにする話です。

 

勉強って、

頑張った分だけ、

すぐに成績が上がるわけではありません。

 

最初は、

全然変わらないように見える時期があります。

 

でも、

見えないところでは、

少しずつ力が積み重なっています。

 

そして、あるとき、

急に伸び始めることがあるのです。

私は、それを成長曲線と呼んでいます。

以前、この話をしたとき、

特に反応してくれた生徒がいました。

 

それまで、その子は、

どこかふてくされたような顔で勉強していました。

「どうせ頑張っても無駄だ。」

そんな気持ちがあったのかもしれません。

 

 

でも、

成長曲線の話をしたあと、

少しずつ表情が変わっていきました。

 

積極的に質問するようになり、

勉強にも前向きに取り組むようになりました。

成績も、少し上がって、

その後、維持できるようになりました。

 

後日、お母さんから、

「先生があの話をしてくださってから、家でも前向きになりました。」

と喜んでいただきました。

私もうれしかったのを覚えています。

 

もちろん、

魔法の言葉ではありません。

その効果が、

ずっと続くわけでもありません。

 

また不安になったり、

やる気をなくしたりすることもあります。

人間ですから、当たり前です。

 

でも、

同じことを言っても、

誰が言うか、

どんな気持ちで伝えるか、

それによって、

伝わり方はまったく違うのだと思います。

 

私自身、

昔は、

「勉強させよう。」

という気持ちが強かったように思います。

 

どうしたら、

やる気を出させられるか。

 

どうしたら、

勉強するようになるか。

そんなことばかり考えていました。

 

でも、

子どもたちは敏感です。

「勉強させられようとしている。」

そう感じると、

心を閉ざしてしまうことがあります。

 

どんなに正しいことを言っても、

届かないのです。

 

だから、

今は、

自分のあり方を整えることを大切にしています。

 

子どもを変えようとする前に、

自分自身が、

落ち着いて、

信じて、

待つこと。

 

 

成長曲線は、

成績だけの話ではありません。

 

人の成長そのものが、

そういうものなのかもしれません。

 

すぐに結果が出なくても、

見えないところで、

少しずつ力は育っています。

 

私は、

子どもたちを見ていて、

そう信じられるようになりました。

(つづく)

伊万里進学塾では、ただ答えを教えるだけでなく、自分で考え、自分で学ぶ力を育てることを大切にしています。
お子さまの学習について気になることがありましたら、体験授業または学習相談をご利用ください。