塾では、ときどき子どもたちに「成長曲線」の話をします。
頑張っているのに、
なかなか成績が上がらない。
そんなときにする話です。
勉強って、
頑張った分だけ、
すぐに成績が上がるわけではありません。
最初は、
全然変わらないように見える時期があります。
でも、
見えないところでは、
少しずつ力が積み重なっています。
そして、あるとき、
急に伸び始めることがあるのです。
私は、それを成長曲線と呼んでいます。
以前、この話をしたとき、
特に反応してくれた生徒がいました。
それまで、その子は、
どこかふてくされたような顔で勉強していました。
「どうせ頑張っても無駄だ。」
そんな気持ちがあったのかもしれません。
でも、
成長曲線の話をしたあと、
少しずつ表情が変わっていきました。
積極的に質問するようになり、
勉強にも前向きに取り組むようになりました。
成績も、少し上がって、
その後、維持できるようになりました。
後日、お母さんから、
「先生があの話をしてくださってから、家でも前向きになりました。」
と喜んでいただきました。
私もうれしかったのを覚えています。
もちろん、
魔法の言葉ではありません。
その効果が、
ずっと続くわけでもありません。
また不安になったり、
やる気をなくしたりすることもあります。
人間ですから、当たり前です。
でも、
同じことを言っても、
誰が言うか、
どんな気持ちで伝えるか、
それによって、
伝わり方はまったく違うのだと思います。
私自身、
昔は、
「勉強させよう。」
という気持ちが強かったように思います。
どうしたら、
やる気を出させられるか。
どうしたら、
勉強するようになるか。
そんなことばかり考えていました。
でも、
子どもたちは敏感です。
「勉強させられようとしている。」
そう感じると、
心を閉ざしてしまうことがあります。
どんなに正しいことを言っても、
届かないのです。
だから、
今は、
自分のあり方を整えることを大切にしています。
子どもを変えようとする前に、
自分自身が、
落ち着いて、
信じて、
待つこと。
成長曲線は、
成績だけの話ではありません。
人の成長そのものが、
そういうものなのかもしれません。
すぐに結果が出なくても、
見えないところで、
少しずつ力は育っています。
私は、
子どもたちを見ていて、
そう信じられるようになりました。
(つづく)
伊万里進学塾では、ただ答えを教えるだけでなく、自分で考え、自分で学ぶ力を育てることを大切にしています。
お子さまの学習について気になることがありましたら、体験授業または学習相談をご利用ください。