塾長コラム

子どもたちが先生だった

第8話
読めない子は、教えても伸びない?


数学や理科が苦手な原因は、本当にその教科でしょうか。「分からない」の前に、「読めていない」ことがあります。23年間の指導経験から見えてきたことをお伝えします。

「先生、分かりません。」

塾で一番よく聞く言葉かもしれません。

でも、そのたびに私は、すぐには教えません。

まず聞くことがあります。

「問題は最後まで読んだ?」

すると、

「まだです。」

「ちゃんと読んでません。」

そんな返事が返ってくることが少なくありません。

私は23年間、子どもたちを見てきて、「分からない」には二種類あると感じています。

一つは、本当に考えたけれど分からない場合。

もう一つは、問題文を十分に読まないまま、「分からない」と思ってしまう場合です。

もちろん、後者だからといって、怠けているわけではありません。

実際には、文章を読むこと自体が負担になっている子もいます。

読む力が十分に育っていないために、数学の問題も、理科の問題も、英語の長文も、「難しい」と感じてしまうのです。

だから私は、答えを教える前に、

「ここには何て書いてある?」

「何を聞かれている問題?」

「条件は何個ある?」

と問いかけます。

すると、自分で、

「あっ。」

と気付く子がいます。

私は、この「あっ。」をとても大切にしています。

その瞬間は、先生に教えてもらったのではなく、自分で考えた瞬間だからです。

AIの時代になり、答えを知ることは簡単になりました。

でも、問題を正しく読み、自分で考え、問いを立てる力は、これからますます大切になるでしょう。

だから伊万里進学塾では、「教えること」だけではなく、「読むこと」「考えること」を大切にしています。

数学が苦手。

そう思っていた子が、実は読解力を鍛えることで伸びる。

そんな場面を、私は何度も見てきました。

勉強の土台は、教科の知識だけではありません。

「読む力」が育つと、すべての教科が変わり始めます。

伊万里進学塾では、ただ答えを教えるだけでなく、自分で考え、自分で学ぶ力を育てることを大切にしています。
お子さまの学習について気になることがありましたら、体験授業または学習相談をご利用ください。