めでたく合格しました。
しかし、いろいろなことがその先、待ち構えています。
まして、6年間同じ環境です。
途中で環境を変えることはできません。
今、受検のことで頭がいっぱいでしょうが、
微かに感じる入学後の不安もあります。
結論から申し上げます。
不幸にも、その不安が的中したならば、
原因の一つは『適性検査対策』を
テクニックのみで行ったからだと思います。
私の経験からも、その可能性は高いと思います。
本当の受検対策とは、集中力、先を考えられる力、管理できる能力。この力を高めていく対策なのです。
そして、それがまさに、6年間お子さんを預かる中高側の求めているものなのです。
「授業についていけるだろうか」という不安は、ここをしっかりふまえたうえでの受検対策ならば杞憂に終わります。
適性検査の問題は私立中受験のような知識のむずかしさはありませんが、
・グラフ
・解説の図解
・たくさんの計算
と、複雑な問題を時間内で、集中して、あきらめないで、最後までやりぬく力が求められます。
また、
・何分かかりそうか?
・他の問題の難易度は?
・時間配分は?
など、先のことも見通せる力も。
つまり様々なことを自分で決断して管理できる能力です。
だから、受検対策の取り組み方によって、
入学時に学力差はすでにあることになるのです。
中高一貫校入学後のためにしておきたいこと
入学後、中学時代に成績が悪くなる場合、
あきらめてしまい、
そのまま成績不振が続くケースが多く見受けられます。
上位層と下位層の成績の二極化がおきる原因です。
ですので、入学後に後悔しないためにも、
受検対策の正しい捉え方が鍵を握るのです。
大学受験につながる力をつけられる
適性検査では、
数理的な問題に答える形式がよく見られると言いました。
また、
文章を読み、それについて自分の考えを書くという問題もあります。
近年の大学入試改革により、
「知識・技能」に偏重していたこれまでの入試から、
「思考力・判断力・表現力」や
「主体性・多様性・協働性」を測る入試へと
変わることが求められています。
実は、
公立中高一貫校の適性検査と形式が似ている
大学入試問題もすでに見られるのです。
適性検査で求められる力は、
新しい大学入試で求められる力でもあるのです。
小学生のうちにそのような問題に慣れておくことは、
大学入試に向けた順調なスタートを切ったといっても
過言ではありません。
受験競争の低年齢化を防ぐために、
公立中高一貫校は学力検査を行わないことになっていると言いました。
しかし、このことが意外にも、
大学受験の大きなアドバンテージになっていることを、
理解していただけたと思います。