佐賀県公立高校入試の英語は、50点満点です。
8割なら40点。
では、40点を取るためには、何をどのように勉強すればいいのでしょうか。
「英単語をたくさん覚える」
「長文問題をたくさん解く」
「難しい問題集に挑戦する」
もちろん、どれも無駄ではありません。
しかし私は、まず先に考えるべきことがあると思っています。
それは、
50点のうち、どこで40点を取るのか。
ということです。
2026年度の佐賀県公立高校入試では、英語の平均点は30.9点でした。前年の27.0点より上がっていますが、40点を取れれば十分に高い得点と言えます。
この記事では、佐賀県公立高校入試の問題構成をもとに、伊万里進学塾で実際に行っている英語指導も交えながら、8割を目指す勉強法についてお話しします。
近年の佐賀県公立高校入試の英語は、次のような構成になっています。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 大問1 | リスニング | 10点 |
| 大問2 | 英作文 | 10点 |
| 大問3 | 読解 | 10点 |
| 大問4 | 対話文 | 10点 |
| 大問5 | 長文 | 10点 |
| 合計 | 50点 |
2025年度の分析では、試験時間50分、各大問10点という非常に分かりやすい構成でした。
ここから一つ、大切なことが見えてきます。
8割を取るために、全部の問題を解ける必要はありません。
50点満点を目指す勉強と、40点を確実に取るための勉強は、少し違います。あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゃゆゅよらりるれろわ・を・んアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤャユュヨララリルレロワ・ヲ・ン
例えば、私は次のような取り方を一つの目安として考えます。
| 大問 | 目標点 |
|---|---|
| リスニング | 8点 |
| 英作文 | 7点 |
| 読解 | 9点 |
| 対話文 | 8点 |
| 長文 | 8点 |
| 合計 | 40点 |
これは佐賀県教育委員会が示した公式の目標配点ではありません。
伊万里進学塾として考える「40点を取るための一つの戦略」です。
特に重要なのは、
長文で満点を取らなくてもいい
ということです。
長文問題で難しい1問に何分も使い、最後まで問題を解けなかった。
これは非常にもったいない。
取るべき問題を確実に取ること。
高校入試では、この考え方も大切です。
佐賀県の英語では、長文読解系の問題が大きな割合を占めています。
2026年度の入試分析でも、大問5問のうち3問が長文読解に関係する問題とされ、約460語の長文も出題されています。
つまり、
英文を正確に読む力だけでなく、一定の速さで処理する力
が必要です。
ここで、英語が苦手な生徒を見ていると、よく起きていることがあります。
それが、
返り読み
です。
佐賀県の英語では、長文読解系の問題が大きな割合を占めています。
2026年度の入試分析でも、大問5問のうち3問が長文読解に関係する問題とされ、約460語の長文も出題されています。
つまり、
英文を正確に読む力だけでなく、一定の速さで処理する力
が必要です。
ここで、英語が苦手な生徒を見ていると、よく起きていることがあります。
それが、
返り読み
です。
例えば、
I went to the library to study English with my friend.
という英文があったとします。
英文を最後まで読んで、
「私は友達と英語を勉強するために図書館へ行きました」
と日本語らしい語順に組み直す。
学校の英文和訳なら、それでも構いません。
しかし長文問題で、英文を読むたびに後ろから前へ戻っていたら、時間がかかります。
そこで伊万里進学塾では、
I went to the library / to study English / with my friend.
のように区切って、
私は図書館へ行った/英語を勉強するために/友達と
と、英語の語順のまま意味を取る練習をします。
これがスラッシュリーディングです。
きれいな日本語に訳すことが目的ではありません。
英文を前から理解していくことが目的です。
高校入試の英語は、翻訳の試験ではありません。
英文を読んで、
「誰が」
「何をしたのか」
「なぜなのか」
「いつなのか」
「どこなのか」
必要な情報を見つけ、設問に答える試験です。
2025年度の大問3でも、メッセージ、グラフ、ウェブサイトなどから必要な情報を読み取る問題が出題されました。問題分析でも、必要な情報を正確かつ素早く読み取ることが重要だとされています。
だから私は、
英文を最初から最後まで完全に日本語訳しようとしない
ことも教えています。
特に長文問題では、
この読み方を身につけるだけでも、英文の見え方はかなり変わります。
ここも、私は少し違う考えを持っています。
難しい教材を使うことと、英語ができるようになることは同じではありません。
以前、高校生で「ターゲット1900」に取り組んでいた生徒がいました。
私はその生徒に、
いったんターゲット1900をやめて、1200を完璧にしよう
と話しました。
私たちは、問題を見た瞬間に答えが出てくるくらいまで仕上げる状態を、教室で「あっぷるレベル」と呼んでいます。
その生徒は素直に取り組んでくれました。
さらに、中学生用の英文法問題集も、何度も繰り返しました。
その結果、模試の英語が、それまで40点程度だったところから74点まで上がったと喜んで報告してくれました。
もちろん、単語帳を変えただけで74点になったわけではありません。
音読にも積極的に取り組んでいます。
ただ、この生徒を見て改めて感じたことがあります。
難しいものを中途半端に覚えるより、基礎的なものを瞬間的に使えるところまで仕上げる方が強い。
英語では特にそう感じます。
長文を読んでいる途中で、
「この単語、何だったかな……」
と5秒考える。
それが20語あれば100秒です。
しかも、考えている間に文章の流れも切れてしまいます。
だから単語は、
考えて思い出す段階から、見た瞬間に意味が出る段階へ
持っていきたい。
伊万里進学塾が「あっぷるレベル」を重視する理由の一つです。
伊万里進学塾では現在、音読の時間も設けています。
主に行うのは、英語のスラッシュリーディングです。
ただ声を出して英文を読めばよい、とは考えていません。
大切なのは、
意味を意識しながら読むこと。
例えば、
英文を見る
↓
スラッシュごとに意味を確認する
↓
英語の語順のまま読む
↓
もう一度、意味を意識して音読する
という練習をします。
2025年度佐賀県入試のリスニング分析でも、日頃から教科書を音読することが有効な学習方法として挙げられています。
音読は、リスニングだけの練習ではありません。
私は、
英文を前から処理する練習
非常に大切だと考えています。
リスニングで大切なのは、
「全部聞き取ろう」
としないことです。
2025年度の問題では音声が2回読まれ、問題分析では5W1Hに注意することや、放送前に書かれている英文を先に読んでおくことが推奨されています。
私も、生徒には先に選択肢や図を見るように指導しています。
何も知らずに聞くのと、
何を聞き取ればいいのか分かった状態で聞く
のとでは違います。
例えば、
When
Where
Who
Why
How many
のどれを聞かれているのかを先に確認する。
それだけでも集中する場所が変わります。
2026年度入試では、大問2に10語以上で書く自由英作文が独立して出題されました。英作文の形式に変化が出ています。
ここで生徒がやりがちな失敗があります。
日本語では立派なことを思いつく。
しかし、それを英語にできない。
そして止まる。
私は、
自分が確実に書ける英語で書く
ことを重視しています。
英作文は、小説を書く問題ではありません。
難しい表現を使って間違えるより、
I think ~.
I like ~ because ~.
It is important for me to ~.
など、自分が使える英文を組み合わせて書いた方がいい。
「英作文を書く練習」というより、
自分が使える英文の型を増やす練習
と考えた方が分かりやすいでしょう。
40点を目指すなら、私は大問3をかなり重要視します。
2025年度は、
メッセージを読む問題
グラフを選ぶ問題
文章に合うタイトルを選ぶ問題
ウェブサイトから情報を読み取る問題
などが出題されました。
非常に難しい英文を読むというより、
英文から必要な情報を正確に拾えるか
が問われています。
ここは9点前後を目標にしたいところです。
2025年度の分析では、大問4は対話文、大問5は長文で、それぞれ10点。
目安時間は大問4が12分、大問5が13分とされています。
つまり、この2題だけで25分程度。
英語50分の半分です。
だからこそ、
読む速度
が大きな意味を持ちます。
長文が苦手だからといって、長文問題集ばかり増やしても改善しないことがあります。
単語が遅いのか。
文法が分からないのか。
返り読みなのか。
設問の読み方なのか。
原因を分けて考える必要があります。
「英語が苦手です」
という生徒はたくさんいます。
しかし、実際に見てみると原因は違います。
単語を覚えていない子。
単語は分かるけれど、文法が分からない子。
文法は分かるけれど、英文を読むのが遅い子。
英文は読めるけれど、設問の意味を取り違える子。
リスニングだけ苦手な子。
だから私は、
苦手だから英語の問題集をやろう
ではなく、
どこで止まっているのかを見つける
ことが先だと考えています。
もちろん、中3からでも伸びます。
ただ私は、できればもっと早い方がいいと思っています。
なぜなら英語は、
単語
文法
読解
音読
リスニング
が積み重なってできているからです。
そして、もう一つ。
高校入試が終われば英語も終わり、ではありません。
高校では英文がさらに長くなり、覚える単語も増えます。
高校入試で40点を取る力を作ることは、
高校の英語についていく準備
でもあります。